鍋掴み(ポットリフター)3 最終仕様

鍋掴み(ポットリフター)2から数度の試作を重ね、最終仕様が決まりました。

名称は Presina(イタリア語の鍋掴み)です。

全体像です。

仕様

内訳:鍋掴み Presina 本体 x 1

寸法:(本体) w 55mm x D 13mm x H(本体)15mm (最大)20mm 

重量:本体 9.8g

素材:アルミ (ビス-ステンレス / ナット-スチール)一部シリコンチューブ

最大耐荷重:1.0kg。(最大900ml程度のクッカーの使用を推奨します。)

価格:本体 ¥ 3,960 ( 本体価格¥3,600+消費税 ¥ 360 )

注)1:ネジ締め部分にはネジロック剤(弱性)を塗布しております。万が一緩んだ場合には、ご自身での増し締めを御願い致します。

注)2: 製造過程で出来るスレや小傷は製造上避けられません、御了承を御願い致します。

注)3:縁に折返しの有るクッカーでしか使用出来ません。縁の無い物や極端に薄い物・厚い物では使用出来ません。

注)4:製品改良に伴い、予告無く仕様や価格等の変更を行う場合が有ります。

シリコンチューブは、クッカーに傷を付けにくくする為取り付けています。(クッカーとの相性によっては傷が付く可能性も有ります。)

エバニュー500アルミカップとの比較です。

対荷重は1kgです、900ml程度のクッカーまでを推奨します。

ハンドルレスのクッカーは勿論、アルミクッカーにステンレスのハンドルが付いている場合には、軽量化のメリットが大きいです。また、挟んだ状態を維持しますので、調理後のカップやクッカーの使用にも便利です。

2023年10月12日木曜日。07:00時から発売開始致します。

鍋掴み(ポットリフター)2

取り敢えずやって見る精神で実験機を作りました。

MYOGリフターと、後に刺激を受けた製品です。

トランギアのリフターの単純さや、MSRのリフターには三つの爪で用が足りると気付かされ。自作リフターのサイズ感を再認識しました。

鍋掴み(ポットリフター)1にも書きましたが、目標は汎用性のある小さなリフターです。

素材はアルミと決めました。対象のクッカーは可能なら900ml程度、対荷重は1kg程度が目標です。小型軽量なポットリフターには適当な目標だと思います。

最初の実験機を製作しました。製作経験の無いアルミの強度感を体感する事が主目的です、これが分からないと寸法設定に迷いが出ますから重要です。

あれこれと弄り倒して壊しててしまったので、実験機の写真は有りません。でも、この経験を活かして試作品の製作に進めました。

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鍋掴み(ポットリフター)1

最近、ハンドルレスのクッカーが増えました。ハンドルは一つのクッカーに二つ。クッカーを二つ持って行けば四つのハンドルになります。クッカーを幾つ持って行っても、一つのハンドルで済めば楽だよね。っと言う単純な発想です。

最初の自作ハンドルの進化の過程です。(2018/10から12月の撮影です。)

最初にMYOGしたハンドルです。EPIのアルミクッカー用に作りました。このクッカーはアルミ製で軽量に出来ているのに、ハンドルはステンレス製で重く(実測22.4g)アルミの軽さを殺してしまっています。コスパの良い使える製品なのに勿体無いと思ったのです。

写真3のハンドルは実測6.3gです。最低限の機能が果たせれば良いという考えです。しかし、実用面では、付けっ放しでも蓋に干渉しない利点があります。しかし、ハンドルのブラケットは各機種様々で他のクッカーと使い回しが出来ません。汎用性に欠けています。

その後幾つか汎用性を持たせたハンドルのスケッチ作りましたが、この頃はハンドルレスのクッカー自体の数が少なく、チタンハンドルと比較しても優位性は少なく、意欲も薄れて行きました。

ところが、昨年頃からクッカーのハンドルレス化の流れを感じて、凡庸性のある鍋掴みを再考してみようかという気持ちが出て来ました。

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I-W.chimneyのマイナーチェンジ 2

試作を繰り返し、時間が掛かりましたが完成です。(1はこちら)

名称は i-Light としました。旧製品はダブルチムニーを主張しましたが、新作はi = ダブルチムニーとして旧作より”軽い”を強調しました。

基本的な考えを継承しているので、見た目の変化が少なく写真では肉抜き穴程度の変化しか分からないと思います。しかし、旧製品を所有しておられる方には、細部の変化が見て取れると思います。

ストーブはトランギアタイプ全般、エバニュー チタンストーブやRSRストーブ等外径Φ55mmのストーブもセット出来ます。尚、アルミ缶を利用したストーブにはストッパーが機能しません。ズレ落ちの危険が有りますので、使用は控えて下さい。

利用可能なクッカーはΦ95mm(110ガス缶が入るクッカー)に最適化、最大Φ120mmまで利用可能です。

風防は、反発力を最適化し、セットを容易にまたインナーチムニーは外れにくい様な工夫を加えています。

最終仕様は下記の様になりました。

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i_w.chimneyのマイナーチェンジ 1

長らくSOLD OUT状態だったi-w.chimneyの見直しを進める事にしました。

見直しのポイントはシンプル化と軽量化です。

システムとしてのシンプル化は迷いました。旧作はリングとプレートの使用で、アルコールストーブと固形燃料の使い分けが出来る様に多様化に拘りました。しかし、セットとしてのパーツ点数は煩雑になり、組み立ても面倒でした。持ち運びの際の重量や収納も嵩張ります。イージーユースからは本末転倒では無いのかと言う疑問を持っていたのです。

シンプル=軽量化という一面も有り、組み立ても一手間減らせます。今回はこの方向でスタートする事に決めました。

最初に考える事は、付属パーツのリングとプレートの廃止です。その際の問題は、固形燃料対応と強度(回転方向の揺れ)の2点です。

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ot-V.titan-特別編

ヒートエクスチェンジャー付きのクッカー です。容量750ml程度のクッカー で、私には使い勝手が良さそうなサイズです。

Y-llで使用してみると効果は確かに有って、室内では1分弱程度早く沸騰します。しかし疑問が一つ、このタイプは五徳の上にエクスチェンジャー部分を乗せる事になるので、ストーブからクッカー底までの距離が離れてしまいます。この離れた距離が適正なのか?と疑問があり、一度検証してみたいと思っていました。

用意したクッカーはSTERMO、ストーブはエバニューのチタンです。

検証と言うより興味の実験ですね。

燃焼中の写真は有りませんが、写真の様なヒートエクスチェンジャー付きのクッカーの使用は大変危険です、不完全燃焼します。

本燃焼が始まり暫くすると不完全燃焼のためと思われる刺激臭が発生し、目と鼻を刺激して来ます。先程部屋に居た猫さんが小走りに部屋を出て行ったのは、これが原因だったんですね。

慌てて窓を全開にしました。目がチカチカしてます、刺激臭も有ります。

上記の事例は使用したクッカーとの相性が悪かったのかもしれませんが、換気には十分以上に気を付けて下さい。

良い子も悪い子も、私の様な変な子も、換気をせずに真似をしてはいけません。テントの中なら恐らく・・・

ot- V.titan-3

その後も燃焼とデザインの検証を繰り返し、そして、市販化へ。

名称は「 ot-V.titan 」に決めました、otの系譜です。

最後まで迷ったのは素材です、ステンレスか。思い切ってチタンにするのか。

取り敢えず見て下さい。(写真は試作モデルです。)

左がトランギア+ステンレスモデル。右はエバニュー+チタンモデル。

火力調整蓋の無いエバニューチタンアルコールストーブで使用する事を前提に進めて来ましたので、素材も同じチタンに決めました。使用する度に変化するチタンブルーを楽しめます。

収納性は?

最終モデルです。エバニュー400FDの蓋の上に置いています。

分かり難いですが、右上はエバニュー220デミタスカップに入れた様子です。

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