ot-Xのモデルチェンジ-2。

ホワイトモデルの検討が終わり、試作に進みました。

この五徳の不安要素は、五徳がヒートエクスチェンジャーとなって「異常燃焼を引き起こす事にならないか?」と言う一点です。

不安を抱えつつ、トランギアのアルコールストーブで燃焼実験を・・・

試作モデル

意外な事に、普通に燃焼してくれました。

続きを読む

ot-Xのモデルチェンジ 1。

次期ot-Xを考える。

もっとシンプルに、そしてチャレンジングな五徳を作りたい。

シンプルならストーブの上に載せる十字五徳一択。

初めて手に入れた五徳です。ストーブの上に乗せるタイプの初期の製品だと思います。これを見つけた時は、「これだ!」と迷わず購入したのを覚えています。今思えば、これが五徳に興味を持った原点かも知れません。

Trail Hutにも同様な五徳が有りました、ot-Xです。発売から3年が過ぎ終了したままになっています。約1年程前からモデルチェンジを考え始めて、新しい考え方のオントップ(ot-)が出来ないかと思慮していました。

今までのオントップ五徳は、金属板を十字に組んだ物ばかりです。単純に言えば、フラットな板を十字に組み合わせれば完成します。

先ず、上の写真をよく観察すると使用時の安定性はストーブの底面に依存しています。五徳が大きくても大型のクッカーには適さ無いと気づきました。五徳のサイズは”小さめなサイズを検討する”としてスタートすることにしました。

続きを読む

Y-ll再販のお知らせ。

前回は瞬殺されてしまい、ご迷惑をお掛け致しました。

今回は前回より数量を揃えておりますが、手作り故数量には限りがあります事をご了承ください。

3月12日 / 土曜日 / 13:00 より、販売開始致します。

ご検討、宜しくお願い致します。

Pot Stand yがY-miniに進化します。

長らくSold Outしていた固形燃料用五徳、Pot Stand yがモデルチェンジします。

外径寸法を若干小型化し、Y-llの姿を引き継ぎ。使用する燃料に合わせ、五徳の有効高を三段階から選択出来る新機能を加えました。

デザインは苦労しました。単純にミニサイズ化するとバランスが取れず、基準点から見直して何とかイメージ通り、ミニY-llのカタチになりました。

機能的には、Pot Stand yには無かった固形燃料用のベースを用意する事にし、さらにベースの高さを変化出来る様にしました。

 注)付属するベースは1枚です。

固形燃料はメーカーによって形やサイズが異なり、それぞれに五徳の有効高さも異なります。エスビットのような平たい物と、100均の円柱状の物を想像して頂ければ理解して頂けると思います。

Pot Stand yの有効高さは55mmでした、新しいY-miniも55mmです。この寸法は国産固形燃料のメーカーの推奨寸法です。しかし、エスビットには広過ぎ、国産固形燃料でも燃焼後半に至る頃には同様に感じます。(国産固形燃料の高さの変化は炊飯には最適な事と考えています。)固形燃料の種類と使用目的に合わせて、ベースの高さを変えられる事は必要な機能だと判断し追加ました。五徳有効高さは54.5mm・49.5mm・44.5mmの三段階から選択出来ます。(ベースの厚み0.5mmを含みます。)

55mmの有効高さは、アルコールストーブも利用出来ます。コンテナ缶を利用したC.F.ストーブ等背の低いMYOGストーブに適します。

新しい意匠と機能を身につけ、新しい名前 Y-mlnl で登場します。

発売日は1月20日06:00です。

Sigma のサイズアップを考える-3

Sigmaのサイズアップを考える-2

最終回です。

細かな経過は省きます。五徳有効寸法を検討し、また検討し、最終試作(のつもりで)カットを発注しました。

試用ストーブはCHS H=38mm / 副室加圧式ストーブ H=40mm外炎式とH=30mm内炎式+H=10mm嵩上げして使用のMYOG品3台とRSRストーブの4台。(マグはEVERNEW 400)

結果は良し、完成としました。

名称は、高さも幅も増し増ししたので『Sigma+(プラス)』としました。相変わらずベタな命名ですいません。

実は、「風防を差し込めるカットを入れられないでしょうか」と言う提案を頂きました。検討を重ねましたが、元々フレーム幅を細く設定している事と上下が対象で無い事が原因で、適当な位置に切れ込みは入れらませんでした。実現するには寸法変更が必要で、プロポーションが崩れます。ただ、興味の有る提案なので、検討課題として図面のメモ欄に記入させて頂きました。

EVERNEW 500+RSR 燃焼の感じ

仕様)

寸法:展開時 φ 100mm x H 79mm

  :収納時 W 54.5mm x H 85mm x D 9mm

重量:18.5g

素材:SUS 304 x t 1.2mm(ナットのみスチール)

最大耐荷重:1.5kg。(推奨1.0kg)

価格:本体 ¥ 3,400 + ( 別途 消費税10% ¥ 340 )=¥ 3,740

※ 製造・加工過程で出来るスレや小傷、工具跡は残ります。御了承下さい。

※ 加工は『手曲げ』になります、誤差は御了承下さい。

※レーザーカット精度はJIS規格に準じています。

2021年9月10日 (金曜日) 08:00時より販売を開始致します。

Sigmaのサイズアップを考える-2

Sigmaのサイズアップを考える-1

試作-1が出来上がりました。

取り敢えずe-CHS(H40mm)と副室加圧式ストーブで検証します。

と言っても、五徳有効高さ寸法は弊社Y-llに準じていますから問題は有りません。

そしてRSRストーブが届きました。

綺麗なストーブですね。剛性感も十分です、やはり空き缶ストーブとは違います。見た目はややズングリした印象でしたが、直径が2mm大きく高さが3mm低い事を考えれば当然です。このズングリ感、好きです。

試作1はストーブ直径53mmまでの設定です、このままではRSR(CHS)ストーブはセット出来ません。五徳の一部を削って調整し、セットします。

燃焼させてみた結果、五徳有効高さはCHSには良い感じですが、普通の副室加圧式ストーブにはやや遠い感じ。特にMYOGストーブは作り手の好みが出るので、少し低くした方が良さそうです。噴出力の強いCHSとの妥協点を探さなければいけません。

寸法検討と全体のバランスを見ながら、試作-2に進みます。

Sigmaのサイズアップを考える-1

Sigmaは、軽量五徳を目的に計画をスタートしました。53mm缶MYOGストーブに対象を絞り、ストーブの高さを検討しました。400mlの水を沸騰させられる最小のストーブサイズをH30mmと決め、ストーブのサイズから五徳のサイズを決定しています。H30mm x 53mm缶MYOGストーブ専用五徳です。

しかし、最小・軽量に走り過ぎたかと思う事も有り、寸法の見直しをすることにしました。

きっかけは、自身のMYOGストーブを整理していた時です。ストーブの高さが40mm程度の物を一番多く製作している事に気が付いたんです。そこでネット上で製作例を見てみ回ると、同様の高さの製作例が多い。確かにアルコール容量もストーブ高さ40mmなら余裕も有ります。

Sigmaのサイズアッププランをスタートします。

五徳上下の2点とストーブを止める1点の計3点を繋ぎ、必要な機能部分を足しただけのシンプルなデザインは、継承しようと思います。寸法変更に対して、見た目のバランスが取れれば良いのですが・・・。

対象ストーブサイズをΦ53mm x H40mmと決め、スケッチから図面を起こし、試作のカットを発注しました。

が、発注後に思いつきました。

トークスのチタンストーブが同じ様なサイズだった事を、そしてRSRストーブも同じ様なサイズだった事を。

調べてみるとトークスはΦ53mm x H40mm、RSRはΦ55mm x H37mmです。(公式オンラインストアで確認)取り敢えず試作カットは53mm設定で進んでますからトークスはセット出来ますが、RSRストーブはセット出来ません。試作完成後の検討課題にします。

そう言えば私、どちらのストーブを所有してません。購入するの?散財は控えたい、どうする。

何にせよ「試作五徳が出来上がった後の話」と言う事にして、次回に続きます。