Sigma のサイズアップを考える-3

Sigmaのサイズアップを考える-2

最終回です。

細かな経過は省きます。五徳有効寸法を検討し、また検討し、最終試作(のつもりで)カットを発注しました。

試用ストーブはCHS H=38mm / 副室加圧式ストーブ H=40mm外炎式とH=30mm内炎式+H=10mm嵩上げして使用のMYOG品3台とRSRストーブの4台。(マグはEVERNEW 400)

結果は良し、完成としました。

名称は、高さも幅も増し増ししたので『Sigma+(プラス)』としました。相変わらずベタな命名ですいません。

実は、「風防を差し込めるカットを入れられないでしょうか」と言う提案を頂きました。検討を重ねましたが、元々フレーム幅を細く設定している事と上下が対象で無い事が原因で、適当な位置に切れ込みは入れらませんでした。実現するには寸法変更が必要で、プロポーションが崩れます。ただ、興味の有る提案なので、検討課題として図面のメモ欄に記入させて頂きました。

EVERNEW 500+RSR 燃焼の感じ

仕様)

寸法:展開時 φ 100mm x H 79mm

  :収納時 W 54.5mm x H 85mm x D 9mm

重量:18.5g

素材:SUS 304 x t 1.2mm(ナットのみスチール)

最大耐荷重:1.5kg。(推奨1.0kg)

価格:本体 ¥ 3,400 + ( 別途 消費税10% ¥ 340 )=¥ 3,740

※ 製造・加工過程で出来るスレや小傷、工具跡は残ります。御了承下さい。

※ 加工は『手曲げ』になります、誤差は御了承下さい。

※レーザーカット精度はJIS規格に準じています。

2021年9月10日 (金曜日) 08:00時より販売を開始致します。

Sigmaのサイズアップを考える-2

Sigmaのサイズアップを考える-1

試作-1が出来上がりました。

取り敢えずe-CHS(H40mm)と副室加圧式ストーブで検証します。

と言っても、五徳有効高さ寸法は弊社Y-llに準じていますから問題は有りません。

そしてRSRストーブが届きました。

綺麗なストーブですね。剛性感も十分です、やはり空き缶ストーブとは違います。見た目はややズングリした印象でしたが、直径が2mm大きく高さが3mm低い事を考えれば当然です。このズングリ感、好きです。

試作1はストーブ直径53mmまでの設定です、このままではRSR(CHS)ストーブはセット出来ません。五徳の一部を削って調整し、セットします。

燃焼させてみた結果、五徳有効高さはCHSには良い感じですが、普通の副室加圧式ストーブにはやや遠い感じ。特にMYOGストーブは作り手の好みが出るので、少し低くした方が良さそうです。噴出力の強いCHSとの妥協点を探さなければいけません。

寸法検討と全体のバランスを見ながら、試作-2に進みます。

Sigmaのサイズアップを考える-1

Sigmaは、軽量五徳を目的に計画をスタートしました。53mm缶MYOGストーブに対象を絞り、ストーブの高さを検討しました。400mlの水を沸騰させられる最小のストーブサイズをH30mmと決め、ストーブのサイズから五徳のサイズを決定しています。H30mm x 53mm缶MYOGストーブ専用五徳です。

しかし、最小・軽量に走り過ぎたかと思う事も有り、寸法の見直しをすることにしました。

きっかけは、自身のMYOGストーブを整理していた時です。ストーブの高さが40mm程度の物を一番多く製作している事に気が付いたんです。そこでネット上で製作例を見てみ回ると、同様の高さの製作例が多い。確かにアルコール容量もストーブ高さ40mmなら余裕も有ります。

Sigmaのサイズアッププランをスタートします。

五徳上下の2点とストーブを止める1点の計3点を繋ぎ、必要な機能部分を足しただけのシンプルなデザインは、継承しようと思います。寸法変更に対して、見た目のバランスが取れれば良いのですが・・・。

対象ストーブサイズをΦ53mm x H40mmと決め、スケッチから図面を起こし、試作のカットを発注しました。

が、発注後に思いつきました。

トークスのチタンストーブが同じ様なサイズだった事を、そしてRSRストーブも同じ様なサイズだった事を。

調べてみるとトークスはΦ53mm x H40mm、RSRはΦ55mm x H37mmです。(公式オンラインストアで確認)取り敢えず試作カットは53mm設定で進んでますからトークスはセット出来ますが、RSRストーブはセット出来ません。試作完成後の検討課題にします。

そう言えば私、どちらのストーブを所有してません。購入するの?散財は控えたい、どうする。

何にせよ「試作五徳が出来上がった後の話」と言う事にして、次回に続きます。